英語をスラスラ読みたいと考えている人「精読ってどのような効果があるの。やる気はあるけどどうやったら、リーディング力がつくかわからない…精読の効果的な学習方法を教えてください!」
このような疑問に答えていきます。
本記事のテーマ
本記事の内容
- 精読の3つの効果
- 精読の学習手順
- 精読の3つの注意点
記事の信憑性
私は3年間でTOEIC225→875を達成することができました。初心者にとっては信頼性の担保になるのでは、と思っています。
読者の方へのメッセージ
本記事は、精読の方法がわからない方向けに執筆しています。本記事を読むことで、精読の「効果と具体的な学習方法」がわかるようになります。
初心者はやみくもに、量をこなしてもリーディング力はなかなか上がりません。というのも、僕は量が大切だといわれ、1日10時間近く勉強しましたが全く点数は伸びず、数百時間を無駄にしてしまいました。過去の自分にアドバイスをする気持ちで執筆していきます。
それではさっそく見ていきましょう!
精読とは
精読は、一文一文の意味を正確に理解・確認を行うことです。リーディングができない理由は、以下の2パターンのみです。
- 単語を知らない
- 文法を理解できていない
つまり、このどちらが原因で文章が読めないのかを分析し、理解していのが精読です。なので、中学レベルの単語と文法ができていないのであれば、以下の記事を参考に基礎を固める学習に取り掛かりましょう。期間は3ヶ月でOK!
【初心者向け】英単語習得5つのコツを10000語覚えた私が解説
【英文法勉強法】3ヶ月で完全マスターの方法を初心者向けに解説
精読の3つの効果
①リーディング力が上がる
一文ずつ正しく理解することにより、語彙力と文法の理解は高まります。繰り返すうちに、文法確認が少しずつ必要なくなります。つまり、語彙力を増やしていけば、読めない文章がなくなるようになります。
②リスニング力が上がる
リーディング力が上がることにより、読み返しをしなくても1回で内容を理解できるようになります。リスニングも聞いてすぐ内容を理解する必要があるので、リーディング力はリスニング力向上に直結します。
とはいえ、リスニング力を伸ばすには少し工夫が必要です。以下で説明しています。
③ライティング力・スピーキング力が上がる
精読は単語の暗記とは違い、生きた英文を大量にインプットできます。これにより、具体的にどのように単語を使用するのかのイメージがつきやすく、アウトプットに直結します。なので、精読をおこなう時は、一文をなんとなく理解するのではなく、完璧に理解することを意識しましょう!
精読の学習手順
精読の学習方法は下記の図のとおりです。
それでは詳しく説明していきます!
①自力で文章を読む
例えば以下のような文があります。
これを読んで意味を理解できるようであれば、次の文に移動してください。
わからない場合は、「単語を知らない」「文法を知らない」のどちらで理解できないかを分析する必要があるので次のフェーズに移動します。
②単語の意味を調べる
まずは自分がわからなかった単語を調べてください。
例えば、先ほどの文でいえば「jewel」がわからないという場合は、辞書やwebで調べてください。すると、宝石という意味だとわかります。
ここで問題が解決できたら、読めなかった原因は「単語を知らなかった」ということになるので、文法を確認する必要はなしです。次の文に移動しましょう。
が、ここでも意味が理解できないという場合は、文法が理解できていないので次のフェーズに移動します。
③文法を確認する
単語がすべてわかっているのに、内容がわからないのは文法がわかっていないからです。なので、どのような文法が用いられているのかを確認する必要があります。
文法のわからない際の調べ方
・勉強した文法書で確認
・web(分からない文法 使用方法)で検索
すると、以下の例文のWhatが関係代名詞のWhatで、「〜すること」という意味を表し、
この宝石はまさに私が欲しかったものだ!という意味になることがわかります。
④番外編:リスニングとスピーキング向上のために精読後に発音を覚えよう
音読やオーバーラッピングでリーディング力は高まりません。とはいえ、発音をすることで、リスニングとスピーキング力の向上を期待できます。また音を取り入れることにより、情報も定着しやすくなるのでぜひ発音練習も取り入れてみては!
精読の3つの注意点
①本のレベルは現在のレベルよりも少し下のものを選ぶ
リーディングは文の流れを学ぶ必要もあるので、何度も単語を調べるのは非効率です。難しいものを学ぶより、知っている単語を実際の文章ではどのように使用しているのかを学ぶイメージ。
②精読後には多読を行う
精読は多読とセットで行うことでさらに効果を発揮します。1回読むだけでは、単語や文法の流れを身につくまで学ぶことはできません。同じ本でも何度も読む中でリーディングは鍛えられるので精読×多読で効果を最大化させましょう。
【超簡単】英語多読の3つのメリットと5つの効果的な学習ポイント
③日本語訳をすぐに確認しない。
わからない時に、すぐに日本語訳を確認するのは禁物。英語を日本語に変換するというクセがついてしまい、自力で英文を理解できるようにはならなくなってしまいます。さらに、日本語訳は直訳でもないので、精読したものと文章の理解が異なることがあります。
例えば、以下のような感じです。
The picture made me happy.
直訳:その写真は私を幸せにさせた
日本語訳:その写真を見て、私は幸せになりました。
なので、日本語訳を気にしすぎるのは危険です。
とはいえ、不安で確認したくなる気持ちもわかります。なので、上記の学習方法を行った後に確認の意味で日本語訳を見るのはOK!
よくある質問
精読はどのタイミングで行うべき?
文章を読む際に、一番初めに行うのが基本です。が、テストなどの問題を解くときにはそうもいきません。その際は、復習として精読を行い、理解を深めましょう。